テニスをしてないのにテニス肘?
2024年12月20日
1. 手や腕を酷使する動作が原因
- デスクワーク: 長時間のキーボード操作やマウス使用。
- 家事: フライパンや鍋を繰り返し持ち上げる動作。
- 趣味や作業: ガーデニング、手芸、楽器演奏など。
- 力仕事: 工具を使う作業、物を運ぶ業務。
2. 肘の外側に負担が集中する動き
- 手首を使った細かい動作や、重いものを持つときに肘の外側の筋肉(伸筋群)が酷使されます。
- 繰り返し負荷がかかることで炎症や微小な損傷が発生します。
3. 姿勢や力の使い方の問題
- 無意識に不適切な姿勢や力の入れ方をしていると、肘の外側にストレスが集中します。
- 特に長時間の同じ姿勢や動作を繰り返すと発症リスクが高まります。
4. 年齢や加齢の影響
- 40代から50代を中心に発症することが多く、筋肉や腱が加齢とともに柔軟性を失うことで損傷しやすくなります。
5. 過去の負担や炎症の蓄積
- テニスなどのスポーツ経験がなくても、日常生活での軽い負担が積み重なって、痛みとして現れることがあります。
なぜ「テニス肘」と呼ばれるのか?
「テニス肘」という名称は、最初にこの症状がテニスプレイヤーの間で多く見られたことから付けられました。ラケットのスイング動作が肘の外側の筋肉や腱にストレスを与えるためです。しかし、そのメカニズムが日常の動作にも当てはまることが分かり、現在では必ずしもテニスに限定される症状ではありません。
どのような症状が出るのか?
- 肘の外側に鋭い痛みや違和感を感じる。
- 物を握る、持ち上げる、手首をひねる動作で痛みが悪化。
- 痛みがひどくなると、軽い物でも持つのが辛くなる。
どうすれば改善できるのか?
1. 負担を減らす
- 肘や手首を過度に使う動作を控える。
- 作業や動作を見直し、力を分散させる方法を工夫する。
2. ストレッチやトレーニング
- 肘の周囲をストレッチして柔軟性を高める。
- 肘や腕の筋力を強化して負担を軽減する。
3. サポーターを活用
- テニス肘用のサポーターを装着することで、肘への負担を和らげる。
4. 痛みが続く場合は医療機関を受診
- 整形外科やなつめ鍼灸整骨院で、アイシングや炎症を抑える処置を受ける。
- 必要に応じてリハビリや理学療法を行う。
不思議を解決:日常の中に潜むリスク
テニス肘は「手首の使い方」に由来する症状であり、スポーツに関係がなくても発症します。日常生活の中で「繰り返しの動作」や「無意識の負担」が原因になっていることが多いのです。このため、「なぜ自分が?」という不思議な感覚が湧くのは自然ですが、メカニズムを理解することで納得しやすくなります。